2008年4月6日(日)
in
out
温泉郷
名称
所 感
24 8:00
8:12
浜脇
東町温泉
寝坊をして1時間遅れで行動開始。自転車がまだ借りられないので、別府駅から電車に乗り東別府へ行く。東別府駅は木造の古い駅舎で映画のセットのようだ。駅前の東町温泉からスタートする。天井が高く広い浴室にはアンバランスな小さい小判型浴槽が一つ。浴室角に源泉浴槽があり(入浴できない)湯量は多そうである。透明、無味、無臭で白湯のようだ。やはり朝から先客がいる。鄙びた共同湯の雰囲気がとても良かった。分析表なし
25 8:17
8:31
浜脇
浜脇温泉
浜脇温泉は公団のような建物の1階にあり、隣接して湯都ピア浜脇もある。公団の中庭は温泉祭りの一会場になっているようで、大勢のスタッフさんが準備に忙しそうだ。共同湯の風情はないが、脱衣所も浴室も広く清潔で、床や壁は石張りでゴージャスな感じである。朝から賑わっていて10名ほどの先客がいた。やはり白湯のような透明、無味、無臭のお湯。僅かに塩素臭がする。浴槽内投入方式で、源泉には触れなかった。62℃ 総計749mgの単純泉でスベスベ感あり。
26 8:38
8:50
浜脇
日の出温泉
10号線沿いの共同湯。小判型浴槽が中央で仕切られており、湯口より遠い方がヌルくなるようにしてある。セパレートするだけにお湯は熱め。白湯のような透明、無味、無臭の綺麗なお湯。スベスベ感は浜脇よりも強かった。貸切入浴となり気持ちが良い。
27 8:58
9:14
浜脇
住吉温泉
日の出より数十メートル山側の共同湯。2階建てアパートのような外観。鄙び感あり。脱衣所と浴室がわかれており、浴室には中央セパレート型の小判型浴槽一つ。弱い金気臭だが味覚なし。透明、スベスベ感が強い好みのお湯だった。分析表なし。
後から来たお婆さんは足が悪いようで、介添えさんに支えながら浴室への階段を下っていく。別府の共同湯は半地下造りが多いが、お年寄りには辛いものがあるだろう。
28 9:25
9:35
浜脇
松原温泉
松原温泉というバス停があるくらいなので、永石通りは立派な広い道だと思っていたが、対面通行の狭い道で驚く。公民館のような建物で、切妻屋根を逆さに取り付けたようになっている天井で変わっている。浴室内は広く、鄙びもあってうれしくなる。壁の蛇口からは上がり湯用か?源泉が流しっぱなしになっていて、口に含むと、ハッキリした土類系金属味、臭いがして、思わず”あ〜いい臭い!”と口をついて出る。床は褐色に染まって良い色だ。しかし、浴槽内のお湯はちょうど中央番台さんの下あたりから伸びているパイプから投入されており、こちらは、透明、無味、無臭の白湯のよう。
後で番台さんに聞いてみると、源泉が2本あるとのこと。一方の土類重曹泉で湯船を満たしてくれたらどんなによいか、と残念だった。
29 9:50
10:05
別府
末広温泉
松原温泉前の道を山側に歩いていくと線路手前に末石温泉がある。地元の方専用のため、扉には鍵がかけられている。角のタバコ屋さんで入浴料を支払って開錠してもらう。スベスベ感ありのクリアーなお湯。
30 10:48
11:01
別府
くつろぎの宿山田別荘
別府駅に行き自転車をレンタルし、昨日同様モーニングをとりながら今日の行程を再度チェックする。今日は亀川地区が中心だ。亀川に行く前に海門寺温泉近くの山田別荘に寄る。細い路地にひっそりと立つお宿である。昭和5年に個人の別荘として建てられたものらしく、その佇まいが素敵である。木造2階建ての母屋の玄関を入ると、ロビーは擬洋風の洋間になっていた。ご主人がこれまた素敵な人で、更に評価UP。脱衣場から半地下になった浴室へ下りていく共同湯のような浴室で、タイルは褐色に染まりいかにも個性のありそうなお湯である。しかし、透明、無味、無臭、片隅の源泉らしきお湯も同様であった。とても静かな環境にあり、すぐ近くには私の大好きな”ふぐ松”というフグ料理屋さんもあり、別府旅行の際は是非とも泊まってみたいと思った。
31 11:07
11:26
別府
北浜温泉テルマス
北浜テルマスは温泉プールのある入浴施設である。浴室の形が変わっていて、円柱形の浴室内に放射線状に扇方の浴槽がある。薄い黄色?金気渋味、無臭。循環浴槽で所謂疲れたお湯という印象。露天は微かな磯臭を感じる。
Gメンによれば、塩味とのこと。おにやまホテルといい、私は塩味に鈍いのだろうか?
32 12:07
12:20
周辺
市の原温泉
北浜温泉から一旦山側へ走り、如意輪温泉と市の原温泉を目指す。如意輪温泉は午後からなので、場所の確認だけである。しかし、地図の示す場所に行ってもそれらしき建物はない。周辺を何度も行ったり来たりするが見つからない。これは相当手ごわいなぁ、と思いながら次の市の原温泉を目指す。
市の原温泉はバス通り沿いにあるので、迷うことはないが、この古い簡素な掘っ立て小屋を共同湯だとは誰も思わないだろう。丁度満開を迎えた桜を傘にして建つ小さな湯小屋は、”鄙び”というよりも、非常に素朴でどこか郷愁を感じるような雰囲気である。恐る恐る引き戸あけ中に入る。脱衣所と小さなコンクリート浴槽だけの簡素な造りだがゴミ一つ落ちておらずきれいだ。鄙び系で注目されているのだと思いきやお湯も良かった。源泉湯口は褐色に染まり、金気味、弱金気臭、塩味あり。分析表なし
33 12:35
12:47
亀川
亀川筋湯温泉
亀川の四の湯に行ったら、6日は定休日とのこと。明日出直しとする。亀川筋湯は緑色の外壁が印象的。内部の壁も緑に塗られており、市の原同様の簡素な浴室で雨風によく耐えているなぁと思ってしまうほどの鄙び具合である。コンクリート浴槽で底にスノコが敷いてある。微かな硫黄臭、コゲ臭、生臭い臭いで複雑。透明、無味のお湯だった。分析表なし
向いの道路は結構な交通量で雰囲気に似合わず騒々しい。
34 12:50
13:06
亀川
亀陽泉
筋湯より1本海側の共同湯。公民館のような2階建の建物の1階で、2階はホールになっているようだ。出入り口にはベンチが置いてあり、全体的に雑多な感じで生活感が色濃く残っている。浴室は広く、大きなタイル張りの浴槽。源泉は激熱だが冷まして口に含むと、微かに渋味、無臭、透明の湯。分析表なし
35 13:10
13:40
亀川
浜田温泉
線路を越えてすぐの共同湯。旧浜田温泉は竹瓦温泉にひけをとらない建物であったが、平成14年に老朽化を理由に目の前の敷地に新たに湯小屋を立てて営業している。新しい建物も似せた形には作ってあるが、全体的にチープな感じは否めない。浴室はバリアフリーを意識した造りで天井が高く浴槽も大きい。お湯は熱めで薄黄色透明、微かに油臭?と金気・ゴム味。スベスベ感もあった。総計1707mgのNa-Cl泉 なぜか視線が厳しく終始緊張した入浴となった。
帰りに現在は温泉資料館となっている旧浜田温泉へ立寄る。浴室はそのまま残っていて当時の様子を想像する。飾ってあった繁盛期の写真に胸を打つほど感動して、その写真をとった。数年前だったら入れたのに・・・と残念でならない。
36 13:55
14:10
亀川
競輪温泉
運良く競輪開催時であったため無料。広い駐車場の真ん中に2階建ての建物。比較的新しいが中は普通の共同湯、角に源泉があるが触れない。白湯のような透明、無味、無臭のクリアなお湯。人も多い。 分析表なし
何十回と濡れタオルと絞っているので絞り豆?ができて、ここでそれがついに破れた。痛いが、いよいよ温泉修行らしくなって嬉しい。
37 14:20
15:10
亀川
別府海浜砂湯
砂湯は時間がかかるので迷ったが、体験したことがないので立ち寄る。幸い15分程度の待ち時間ですんだ。1回に10名以上の人が砂湯体験をするというのに、脱衣場が極端に狭い。一番に外に飛び出して砂を掛けてもらう。蒸し湯と違って熱くはないが、結構な重さで体中がドクドクしてくる。暖め効果と指圧効果で体には良さそうだった。砂をシャワーで洗い流して内湯に浸かる。つるつる系で臭素臭が香る良いお湯だった。Cl-1236,SO4-511,HCO3-166,CO3-20.4 総計3317mgのNa-ClSO4泉 塩味は感じなかったが、自信なし。
38 15:28
15:42
周辺
如意輪温泉
再び山側へ登り如意輪温泉を本格的に探す。温泉本のコメント”この道をいくの?”を参考に、在り得ないような道も探ってみるが見つからず。あれは怪しいぞと、狙いをつけて行ってみると本当にただ怪しいだけの小屋だったり・・・。
ようやく細い路地の先に倒れかけた温泉マークの看板を発見した時はとても興奮した。別府八湯スタンプラリーの楽しさはこういうところにあるのだろう。自転車をとめておそるおそる奥へ入っていくと、そこはどうみても民家の裏庭で、平屋の簡素な湯小屋が立っている。アプローチといい、湯小屋といい、かなりのB級度に感激する。気の良い奥さんが歓迎して下さった。この時期(温泉祭り)から、他県の入浴者が来るようになる、とのこと。
小さな浴槽には弱いツルツル系のクリアーなお湯。この湯小屋の直下300mからポンプアップしているらしい。湯量も多く非常に満足度の高い入浴となった。 分析表なし
39 16:00
16:15
別府
天満温泉
さて、自転車返却まで時間がない。なんとか後3湯を廻りたいところだが・・・天満温泉は薬師温泉の北西近くにある共同湯で玄関先の噴泉塔ですぐわかる。長い小判型の浴槽で熱め。皆も熱い熱いと言いながら入っている。時間的なこともあるだろうが、人の出入が多く賑わっていた。浴槽の縁が御影石できれい。透明、無味、無臭。含重曹食塩泉でHCO3-284,CO3-84.1,Ph9.1とあるのでツルツルしても良さそうだが、熱かったためか感触がわからなかった。
40 16:15
16:27
別府
薬師温泉
交差店角にある瓦屋根の共同湯。外観も鄙びているが、内部はもっとすごかった。水色のペンキがめくれあがりボロボロである。片隅の源泉には触れなかったが、透明、無味、微かに硫黄かそれとも温泉香か・・・
500円玉を100円玉と間違えて置いたようで、後から番台さんがわざわざお釣りを下さった。
41 16:33
16:49
別府
京町温泉
何とか京町温泉まで行く時間がある。ちょうど海門寺温泉を北上したところにある公民会1階の共同湯。建物前に立派な鯉のぼりが上がっていて綺麗だった。脱衣所セパレート方式で小さな四角い浴槽には透明でクリアなお湯。源泉は微塩味、エグ味。スベスベ感あり。徳利とお猪口のスタンプが気に入った。含塩化土類重曹泉
42 17:30
17:49
別府
竹瓦温泉
自転車を返却して別府駅周辺を廻る。竹瓦は明るいうちに写真を撮りたかった。雑多な飲食店が並ぶ路地を通りながら海側へ歩く。途中真っ赤な外壁のパブに正方形の足湯があるのを見つけ、すかさず試飲する。土類系の良い香りと味がして嬉しい。竹瓦温泉は想像以上に大きく立派な建物で感激。やはり風格とか風情というものは一朝一夕ではそなわないのだということを痛感する。別府祭りとあってか表には若者が大勢集まっていて賑やかである。浜田を大きくしたような造りで左側は砂湯、右側が内湯となっていた。脱衣所から階下の浴室へ下っていく造り。アーチ型の浴槽で、床は褐色に染まっている。スベスベ微塩味、土類系金気臭が良い香りで、お湯も良かった。観光客も多い。どうやら女湯と男湯と源泉が違うようで、女湯は総計1436mgのNa-HCO3泉、男湯は総計1637mgのNa-HCO3Cl泉とあった。
43 17:52
18:05
別府
寿温泉
ホテルに囲まれた路地に三角形の島のように建つ2階建公民館の1階。入り口からカーブ状に廊下を歩いて浴室に入る。廊下の白ペンキが新しい。浴室の形もクの字型で変わっており、広い脱衣所には洗濯機などもあり合宿所の浴室のような雰囲気である。褐色薄濁り、浴槽内の湯は無臭だが、片隅の源泉は金気味。分析表なし、表の看板には含炭酸アルカリ泉とあったが、炭酸は感じない。
44 18:22
18:50
別府
紙屋温泉
紙屋温泉は事前情報の住所が違っていて探すのに難儀した。街角の地図に名前を発見して辿り着く。路地裏銭湯として散策コースにも入っているらしい。2階建てアパートのような建物で、正面に飲泉用の湯口がある。その前に置かれたベンチには夕涼みする人の姿がみられ、銭湯風情がある。脱衣所、浴室がセパレートされており、小さめの浴室に褐色に染まった浴槽あり。浴槽内に源泉が投入される方式だ。弱いスベスベ透明、土類系の金気味。総計1126mgのNaMgCa-ClHCO3泉 色々バランスよく含有されているお湯。3本の自家源泉を持っているとのこと。90歳の番台さんは矍鑠(かくしゃく)とされておりご立派。
45 18:52
19:05
別府
永石温泉
紙屋温泉から永石通りを挟んで向い側。今朝も前を通ったはずだが、気づかなかった。寺院のような木造の建物が目を引く。階下の浴槽から見る脱衣所は舞台のよう。浜田も竹瓦もここも、天井が高く、浴室内の空間が広いのが良い。源泉には触れないが紙屋と似たような感じ。スベスベ感は紙屋より強い。外観もよいが、浴室内は更に良いと思った。
時間帯もあるだろうが、別府駅周辺の共同湯はどこも賑わっている。地元の方の話題は別府温泉祭りで持ちきりで、特にカラオケ大会とフラダンス大会は注目されているようだった。皆、今年は成功、良かった良かったと盛り上がっていて、私は無関係ながらも、祭りの実行委員の方々にこの声を聞かせてさしあげたいと思った。 実態はどうなのかわからないが、別府祭りにしかり、別府八湯温泉道の企画にしかり、地元の方々が真面目に取り組んでいる”手作り感”を強く感じる。企画サイドの人の存在がなぜかしら常にちらつき、頭の下がる思いになるのは、私が他県から来ているせいだろうか。
何にせよ、マスコミや資本力に流される都会に比べると、地元民のパワーは眩しいほどの輝きを放っているように見える。 別府はすばらしい!
46 19:20
19:35
別府
梅園温泉
本日の締めくくりは梅園温泉である。温泉講座で紹介されているので、あっけなく辿り着くが、ここは賑やかな飲食店街の中、猫がひっそりと身を隠すような細い路地にある。
番台さんが不在で100円を置いて入浴する。6人ほどの先客がいて賑やか。源泉はやはり土類系の金気味、金気臭で床は褐色に染まっている。近くのバプの足湯と同じような泉質だろうか?分析表なし。
さて、番台さんが不在なのでスタンプがもらえない。脱衣所で尋ねると、なんと、番台さんは一緒に入浴中であった。スタンプは商店街の店舗に設置とのことで無事押印。 
二日間で46箇所を廻り、明日に少し余裕が出来た。
宿泊は昨日と同じアーサーである。チェックイン後、お風呂に行って身だしなみを整えるとまた元気がでた。今日も”うれしや”に出かける。昨日気になっていたレバ刺しは売り切れとのことで、馬刺しを食す。感動的な美味しさ!迷った挙句、ちゃんぽんを注文すると、お酢を持ってきてくれて”うれしや”。やはり首を傾げたくなるほどの美味しさで、本日も完食。
ご機嫌でホテルに戻り、OAルームで明日の行動予定を再考。最終日はレンタカーを利用して、明礬、堀田、観海寺をまわることにしている。部屋へ戻るとさすがに気絶したように眠りについた。